半藤一利 「昭和史1926-1945」もくじ

はじめの章 昭和史の根底には“赤い夕陽の満州”があった―日露戦争に勝った意味 p7

国家興亡の四十年
国防最前線としての満州
芥川龍之介支那游記』から
情勢悪化の昭和の開幕

第一章 昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した―張作霖爆殺と統帥権干犯 p25

張作霖爆殺の犯人は?
天皇陛下大いに怒る
豹変した元老西園寺さん
統帥権干犯とは何ぞや
軍師は北一輝という話

第二章 昭和がダメになったスタートの満州事変―関東軍の野望、満州国の建国 p49

「君側の奸」といわれた人たち
天才戦略家、石原莞爾の登場
天皇の西園寺への牽制
割り箸は右へ転んだが……
新聞がいっせいに太鼓を叩く

第三章 満州国は日本を“栄光ある孤立”に導いた―五・一五事件から国際連盟脱退まで p79

戦争を煽った新聞社
「旭日を浴びて皇軍入城」
きびしくなった世界世論
上海事変をとにかく停戦へ
「話せばわかる」「問答無用」
リットン調査団が見たもの
「四十二対一」の決議

第四章 軍国主義への道はかく整備されていく―陸軍の派閥争い、天皇機関説 p113

お祭騒ぎの大防空演習
陸軍に対する最後の抵抗
軍政のエースと作戦の鬼
「中国一撃論」まかり通る
天皇機関説」の目的は?
万世一系天皇の統治

第五章 二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった―大股で戦争体制へ p141

「たたかひは創造の父、文化の母」
立派であった夫人たち
「玉を押さえる」ことの意味
三銭切手が”仲間”の符号
「わが事成れり」
「今からでも遅くない」
広田内閣が残したもの

第六章 日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが…―盧溝橋事件、南京事件 p175

重大視されなかった西安事件
七月七日午後十時すぎ
連隊長の独断専行の命令
三者の陰謀があった
南京虐殺」はあったが……
泥沼化していった戦争
致命的な「蒋介石を相手にせず」

第七章 政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン軍縮脱退、国家総動員法 p207

海軍中堅クラスの強硬論
超大戦艦を建造すべし
国家総動員上必要あるとき」
スターリンのごとく」大胆に
ノモンハンの悲劇
戦争は意志の強い方が勝つ

第八章 第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした―米英との対立、ドイツへの接近 p237

海軍の良識トリオの孤軍奮闘
遺書をしたためた山本五十六
恐慌となりはじめたアメリ
パーマネントはやめましょう
スターリンの悪魔的決断
「いまより一兵士として戦う」

第九章 なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか―ひた走る軍事国家への道 p269

「ぜいたくは素敵だ」
「バスに乗り遅れるな」の大合唱
最後の防波堤が崩れた時
金のために魂を売った?
血と苦労と涙と、そして汗

第十章 独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱―ドイツのソ連進攻 p299

恥ずべき北部仏印への武力進駐
戦争へ走り出した海軍中央
紀元は二六〇〇年……
松岡外相のヨーロッパ旅行
ヒトラーの悪魔的な誘い
ご機嫌そのもののスターリン
英雄は頭を転向する

第十一章 四つの御前会議、かくて戦争は決断された―太平洋戦争開戦前夜 p333

外務省内の対米英強硬派
雲散霧消した日米諒解案
「対米英決戦を辞せず」
やる気満々であった「関特演」
戦争を辞せざる決意をする
桶狭間とひよどり越えと川中島
「戦機はあとには来ない!」
対米開戦を決意する
ニイタカヤマノボレ 一二〇八

第十二章 栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった―つかの間の「連勝」 p379

開戦通告は必ずやられたし
「だまし討ち」の永遠の汚名
ひたすら大勝利に酔った日本国民
ミッドウェーの落日

第十三章 大日本帝国にもはや勝機がなくなって…―ガダルカナルインパールサイパンの悲劇から特攻隊出撃へ p405

ガダルカナル奪取さる
山本長官戦死の発表
豪雨のなかのインパール街道
サイパン奪取は不可能
特別攻撃は海軍の総意?

第十四章 日本降伏を前に、駈け引きに狂奔する米国とソ連ヤルタ会談東京大空襲沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏 p435

元暁の焼夷弾こそあぶなけれ
日本の家屋は木と紙だ
散る桜残る桜も散る桜
昭和天皇が倒れた日
引き延ばされた返事
原子爆弾ポツダム宣言の「黙殺」

第十五章 「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」―ポツダム宣言受諾、終戦 p467

ヒロシマの死者の列
「もはや戦争継続は不可能」
第一回の「聖断」
「隷属」と「制限下」
二度目の「聖断」によって
降伏することのむずかしさ

むすびの章 三百十万の死者が語りかけてくれるものは?―昭和史二十年の教訓 p495


 


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半藤一利 「昭和史1945-1945」のまとめを開始


本タイトル: 昭和史 1926-1945

コメント:
「これは疑いもなく一つの偉業でしょう。……この(教訓の)一つ一つが、今のわたしたちにも、進むべき道を明らかに示しています。過去を究めてこそ未来が見えてくる 井上ひさし氏(『読売新聞』4月25日)」(本書帯より)



戦前の日本を描く通史として、一度は読んでみるべき本。



このブログで、本書の内容を順を追ってメモしていくことにする。






評価: stars

評価者: khiimao

評価日付: 2006-07-14

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著者: 半藤 一利

出版年月日: 2004-02-11

出版社: 平凡社

ASIN: 4582454305


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